夏の Cru

久々にWine がのみたくなりました。

Cru にいって以前から目をつけていた一本をいただいたのです。

Chateau Clerc-Milon 1978

シャトー・ムートンが所有しムートンとラフィットに隣接するシャトー 1970年にムートンの故フィリップ男爵が買収して以来、醸造所やブドウ畑を改修し、一気に評判を高め、近年さらに品質が向上しています。
デパートならどこいっても有名ワイン売り場にありますね。でも値がだんだん高くなっている。
昨年暮れに買った2003年は5000円くらいだったのに最近なら7000円以上しますね
今回のワインはかなり意気込んで飲んだのですが、とても葡萄の味がするおいしさ。そしてアルコールをあまり感じません。

葡萄を食べているようなそんな気分になります 。

今日は特別な日なのでこれをいただきました。


いっしょにいただいたチーズです。ウオッシュが2種類。リンゴのウオッシュのチーズが一番おいしい

さて、有名になりつつあるラベルの話ですが、今回私がいただいたのは1978年。
最近のラベルは違うわけです。
ダンスをする若い男女が描かれていますが、その楽しそうなラベルの裏には、悲しい愛の物語が秘められています。ロートシルト家を若干20歳で継いだのがフィリップ男爵は最愛の妻リリーと娘フィリピーヌに囲まれ、若いシャトー主として幸せに過ごしていました。
しかし、第二次世界大戦によって、ユダヤ系の大富豪であったロートシルト家はナチスドイツからの迫害を受けて、幸せだった一家は離散してしまします。フィリップは難を逃れてフランス軍に、妻リリーはゲシュタボに捕らえられてしまい、娘フィリピーヌは行方不明、ワイナリーも没収されてしまいました。 
戦後失意のフィリップ男爵はワイン畑の再興に一生懸命精を出し見事復活しました。そんな畑を眺めていたとき、隣の畑がとても素敵なことを知り、訪ねていったところ実は娘が持ち主だったのです。父と娘は劇的な再会を果たしたのですが、娘のフィリピーヌが大切にワインを造り続けたのが、シャトー・クレール・ミロンです。そして、このラベルに描かれている二人は結婚直後のフィリップと亡くなった妻リリーであると言われているのです。 楽しそうに二人が踊っているラベルの裏に、この様な悲しい物語を持つワイン、それがシャトー・クレール・ミロンなのです。

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